千葉県柏市離婚率の最新動向

千葉県柏市離婚率の最新動向

柏市の離婚率は上昇傾向

千葉県柏市は、東京のベッドタウンとして1970年頃から人口がどんどん増加していて、現在の人口は約42万人です。東京への通勤率は約42%と柏市の労働人口のおよそ半数近くの人が東京へ通勤しています。
柏市は千葉大学や東京大学、UCLAなどと提携し国際学術都市作りを進めています。柏市から東京への利便性も良いです。日本の人口自体が横ばいの中、柏市の人口は右肩上がりで生活環境の良さから人口が増えているとも考えられています。
しかし、いくら生活環境が整っていても夫婦間の結婚生活はまた別問題です。経済的理由、不貞行為から離婚を考える人は多く、実際の柏市の離婚率の最新動向は1.68と上昇傾向ですが、日本の全体は1.81なので、日本全国平均を少し下回っている状況です。

離婚の原因には様々なケースが

長い人生の中では色んなことが起こります。統計データでは離婚率が高くなる状況というのがあります。
まず、若年層のできちゃった結婚の場合です。若年層のできちゃった結婚は離婚率が非常に高く、年齢別に離婚率を見ていくと、24歳までの離婚率は50%を超えています。理由は、社会に出てまだ間もないうちに子どもができて、育児と生活、仕事についての計画性がないままに、バランスが取れずに離婚に至る場合が多いです。
また、単身赴任中やその後に離婚に至るケースも増えています。夫婦が別々に暮らす単身赴任中に浮気や不倫をしてしまうという場合があります。実際の生活環境の距離が心の距離と同じにならないように、普段からコミュニケーションを十分に取ることで離婚を回避できる場合があります。
婚姻期間20年以上の熟年離婚も多いです。子どもが成人して親としての役目が一段落したことをきっかけに離婚を切り出す場合が多く、長年考え抜いた末に離婚を決意しているので、離婚の意志は固い人が多いです。
また、「卒婚」という言葉も生まれました。離婚では無いですが親としての責任を果たした夫婦が結婚を卒業し、お互いにルールを決めて自由に人生を楽しむことです。
結婚を継続する夫婦、離婚を選ぶ夫婦、結婚という形にとらわれずに結婚生活を継続する夫婦。夫婦の形には様々な選択肢があります。

離婚の理由にはDVも

結婚した夫婦はどんな理由で離婚を決断するのでしょうか。
日本全国での離婚理由の第1位は、性格の不一致です。この性格の不一致にはたくさんの要素がありますが、価値観や考え方の違いによって夫婦生活が困難になって離婚に至ります。付き合っていた時には分からなかった性格が見えたり、思い描いていた結婚生活ではなかったという理由でも離婚を選択する人がいるようです。
離婚理由の第2位は、浮気や不倫などの異性関係です。単身赴任や職場、家事の合間など夫婦がそれぞれの時間を過ごしている時に羽目を外してしまうことがあるようです。
離婚理由の第3位はDVです。DVには身体的な暴力、言葉による精神的な暴力、生活費を渡さないなどの経済的DVもあります。身体的な暴力や生活費を渡さないなどの経済的DVで離婚を決断するのは圧倒的に女性が多いです。体格や体力などは女性は到底男性には及びません。また、DVは子どもにも及ぶ恐れがあることから離婚を決意する女性が多いようです。また、小さい子どもがいるためフルタイムでは働けない妻に対して十分な生活費を渡さなかったり、ギャンブルなどに使ってしまって生活費を浪費してしまう夫を持つ妻も離婚を選択するようです。一方、精神的DVに関しては、一般的に男性よりも女性の方が口が立つ場合が多いからか、この理由で離婚を決意するのは女性よりも男性の方が多いという統計データがあります。

離婚後の協議

離婚を考えた時には夫婦間で話し合い、修復できれば一番良いのですが話し合いの場すら持てない場合もあります。柏市は女性専用の相談窓口や法律相談、夜間法律相談窓口を設けています。離婚を相手に切り出す前に相談窓口で相談することができます。
また、離婚をするときには考えなければいけない5つの事柄があります。
まずは、慰謝料。これは相手が不貞やDVなど離婚原因となるような行為をし、精神的なダメージを受けた場合に請求できます。
2つ目は、財産分与です。夫婦で協力して築いた財産は話し合いによってその貢献度に応じて分けなければいけません。現金、預金、有価証券、退職金、不動産、車などが対象となります。
3つ目は、親権です。法律上は未成年の子どもがいる場合、親権者をどちらかに決めなければ離婚はできません。話し合いでは折り合いがつかず、裁判や調停で親権を決める場合には、通常女性が有利だと言われています。男性が親権を獲得するには子どもの意思や経済力、生活環境、代わりに面倒をみてくれる人などの条件が高い水準で満たされなければいけません。
4つ目は養育費です。子どもが18歳から社会人になるまで、月3〜6万円が相場だと言われています。
5つ目は離婚協議書です。離婚に関する取り決めを書面に残します。話し合いで離婚をする時には特にこの書面を作成することが重要だと言われています。離婚協議書には主に上述した4つの事柄に関する取り決めを中心に書かれ、公的な効力を持つ公正証書に残すことが1番良いと言われています。
離婚をするときにも夫婦間の話し合いで離婚できれば良いですが、特に財産分与や親権などお互いの意見が合致しない場合もあります。相手が離婚自体に応じてくれない場合も想定されます。そんな時には、弁護士に相談し法律や裁判、調停など公正に離婚できる方法もあります。
柏市の相談窓口とともに弁護士の無料相談などもあるので、それらを活用し新しい生活の幸せの第一歩にしましょう。